charming records

ストリップファンが、ときどき本をつくります。

『ストリップと読むブックガイド』制作日記:10/1-5

10/1(日)

原田眞人監督の新作『BAD LANDS』に西成オーエス劇場が映っていた。いまは大衆演劇の小屋。
寄稿者とのやりとり、図書館を回って返却・貸出、関連書のチェック(きょうはハズレばっかし)。天候と仕事の懸念でうっすら具合が悪かったけど、各位への連絡を書いていると意識の前面にあった憂鬱が追いやられる。

 

10/2(月)

今日からスタートのNHK朝ドラ『ブギウギ』。ステージシーンはやっぱりアガる。朝ドラなのでしばらくは幼少期だけど、歌って踊るのをいっぱい観たいなー。
原稿が集まりだしてからずっと、ブックガイドをどう並べるか構想している。カテゴリ別に章立てするか、グラデーションになるように並べるか。整ってない本にしたい。

 

10/3(火)

うつっぽくてのどがつかえ、サマハン(スリランカのスパイスティー)をのむ。
関連書の近隣図書館の所蔵状況は春夏のうちに確認してたのに、いざ借りようとしたら除籍されてた(アーッ)。現時点でリストアップされてるのは、約280点。さらに手を広げて掘り起こすこともできそうだけど、一応の終わりは見えてきた。
ストリップ本は、書誌情報までは確認できても、NDL含めどこの図書館にも所蔵がなく、古書もほぼ流通していないものがかなりある。こういう本をつくっているけど、アーカイブをすり抜けていく憧れってあるなあ。残らないから尊いという話ではなくて、残らなくてもいいという在り方に。ストリップは正史には残らない。劇場での時間は吹けば飛ぶよな愉しさがある。でも、文化としては、生き残ろうとしぶとくやってきた歴史があるのも、本を読んでいるとわかってくる。

 

10/4(水)

起きたらデザイナーさんから表紙のラフがファイル便で届いていて、帰宅後の開封をたのしみに出勤。通勤の電車内で原稿のチェック。気圧、最悪。
同僚に昼ごはんに付き合ってもらって、仕事の相談。明日が正念場なんだけど、天候よくなさそうだし、ピルも休薬期間でホルモンバランスくずれやすくなるし、ぬー。景気づけにハーゲンダッツを食べてもうた。なんだかカップが小さくなった気がするし、値段もこんなに高かったっけ。だけど賃金は上がらないし、政治はなんもしないどころか殺そうとしてくる。
帰宅して開いた表紙のラフがすてきで、胸がぱっとあかるくなる。原稿がまだの方も無事にいただけるよう願いを込めて、レイアウトの準備をやっておきました。

 

10/5(木)

仕事の正念場。わたしは勝負に弱い。しかし最善は尽くした。勝負に弱かろうが「うまくやる」ができなかろうが、うれしく暮らしていけることは自分の人生で示す。

『ストリップと読むブックガイド』

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