『ストリップと読むブックガイド』制作日記:9/21-24
9/21(木)
仕事は相変わらず重いけど、毎日ブックガイドの連絡と作業をしている時間にぐいっと持ち上げられてる。わたしのやりたいことにお付き合いいただけてありがたいことです。
仕事の会議で不意討ちを喰らって、こころにシャッターが降りた。頭痛ーるを見たら気圧急降下。これだ。
退勤後もうズタボロで、ピラティスまで中途半端に時間が空き、シルバニアファミリーの店を覗く。一緒に熱海へ遠征した友だちがナマケモノの赤ちゃんに「イワイさん」と名前をつけていて、親近感が湧いてきたの。うちにもナマケモノの赤ちゃんを迎えるか迷い中。耳がなくてつるりと丸い頭部がシルバニアっぽくないところがいい。
9/22(金)
シャッターが降りっぱなし。ピラティスに行ったのに身体が重い。食欲がバグってる。それでも、寄稿者からの誠実であたたかい連絡が沁み入り、原稿の活気ある言葉に力づけられ、どうにか起き上がれる。でも、会社に行くと身体が分解しそうで、在宅勤務の許可が降りず、思いきって仕事を休んだ。ひたすら寝た。
ブックガイドの原稿がだいぶ揃ってくる。今回お願いした方々は、ディープなスト客や読書家だけではなくて、ストリップや本との付き合い方にだいぶ幅がある。似通っていたりそんなことなかったりの言葉が集まって、人となりがちらっと見えるこの感じ、劇場での空気に似ているところもあるんじゃないか。
友だちからの頼みで電話。ついでに、ブックガイド編集作業が面白くてしょうがない話を聞いてもらった。ありがとね。
9/23(土・祝)
今度こそ都立中央図書館。祝日も開けてくれてありがとう。自分には用がないと信じていた広尾にあった。恵比寿で日比谷線に乗り換えるのだけど、このまま終点まで乗りつづけたら南栗橋まで行ける。
メキシコ料理屋の会計時に財布にわずかな小銭しかないことに気づき、図書館で出納請求をしてから、携帯とスマートウォッチとモバイルバッテリーの充電を忘れ、ラップトップとクリアファイル(複写をしまう用)をうちに置いてきたことが発覚したが、どうにかブックガイドの調べものと、ストリップ関連書のチェックをやる。小沢昭一が参考文献に挙げていた限定150部の非売品が、郷土資料として収蔵されていた。ワーオ。酒井徳男『浅草』(美和書院、1953年)。浅草六区についての短いエッセイが収められていて、ストリップの章もある。凝った造本で、図版はおそらく手貼り。女性器の中心で仏のような裸の女性が合掌する蔵書印がついていた。
都立で見るべき資料はさらっと終わったけど、問題は土曜しか利用できないNDLの分。
ブックガイド校正のため、取り上げられている本を読むうちに鬱屈がやわらぐ。元気が出る本が多いね。
9/24(日)
いただいた原稿をページにレイアウト、返信、資料のチェック、別件の打ち合わせ(だけど雑談でブックガイドの話ちょっと聞いてもらった)、7年つかった携帯の動作がおぼつかなくて機種変更、資料を探しにレンタルショップを覗いて空振り、図書館はしごして資料受け取り、校正、寄稿者にレイアウトのサンプルを送って修正の相談、あれもこれも忘れそうで状況整理、食欲が暴発してポテチを空けた、家事やらなきゃなのにできなかった、夏がいきなり秋になるとがくんと具合わるくなるのが今年もやってきている。
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『ストリップと読むブックガイド』
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